マーケティングの費用はどうやって決める?|予算の決め方

マーケティング戦略を組み立てていく上で必ず考えることになるのが「費用」についてです。 本記事ではマーケティングの費用について解説していきます。
目次
マーケティングとは?

マーケティングの費用について解説する前に、マーケティングとは何かについて簡単に解説していきます。
マーケティングを知るうえで非常にわかりやすいのはピーター・ドラッカーの考え方でしょう。
ピーター・ドラッカーは『マネジメント』において「マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。マーケティングの目的は、顧客について十分に理解し、顧客に合った製品やサービスが自然に売れるようにすることなのだ」と述べています。
こう説明されるようにマーケティングという言葉は「製品やサービスを売れやすくする」仕組み作りを指して使われることが多いです。
そのため、マーケティングという言葉は幅広い意味合いが含まれております。 マーケティングを考える際に一部のプロモーション施策だけに目がいってしまう場合も多いですが、あくまでも「製品やサービスを売れやすくする」ための全体戦略から考えることが必要です。
マーケティング費用は個別の施策ごとに全く異なる
前項で解説したようにマーケティングは「製品やサービスを売れやすくする」ための様々なアクションが含まれており、そこにかかる費用は個別の施策ごとに全く異なります。
テレビCMとYoutube広告では同じ映像でも費用は全く異なりますし、ポスティングやリスティング広告などプロモーション一つとってみても費用から効果、配信ターゲットに効果計測まで全てが異なります。
また、広告以外でもメディアに取り上げてもらう広報活動もマーケティングに含まれますし、プロモーションの一部分だけを見てマーケティングにかかる費用を決めることはできません。
もちろん予算は多いに越したことはないですが、全てのチャネルに同じだけ力を入れることができない以上、全体のマーケティング戦略をしっかりと設計したうえで予算配分を考えることが必要となります。
しっかりとゴールを決めたうえで、全体のマーケティング戦略を設計し、予算を必要な場所へと振り分けていくのが良いでしょう。
マーケティング施策ごとの費用例

前項までで解説したようにマーケティングは施策単体で考えるのではなく、全体のマーケティング戦略を設計したうえで予算配分を決めることが必要です。
こちらの項目では予算配分の参考に広告配信にかかる費用を一部紹介します。
こちらで紹介する金額は“これくらいの金額であることが多い”というだけですので、制作会社や時期、商材などによって費用は大きく前後します。 実際に広告配信を行う際には必ず広告代理店や制作会社と費用について話し合うことが必要です。
テレビCMの場合
テレビCMを配信する場合はテレビCMを制作する費用に加えて、テレビ局に支払う放映料金が必要となります。
テレビCMを制作するのにかかる費用は制作物のクオリティ次第で大きく前後しますが、簡易的な動画でも数十万円はします。大規模な撮影が必要な場合は数百万円以上は必要となります。
放映料金に関しては東京のキー局であれば15秒のテレビCM1回で40~80万円と言われています。ローカル局などであれば放映料金は3~4万円ほどとなっております。
実際は複数回テレビCMを流さなければ効果が薄いため、ここから更に費用がかかります。 テレビCMは他の広告手段と比べて一気に多くの人にアプローチすることが可能ですが、その分必要となる費用も非常に高いため、綿密な戦略設計が必要です。
Youtube広告の場合
Youtube広告を配信する場合も広告の制作費用と配信費用が必要となります。
Youtube広告のクリエイティブ作成にかかる費用は数万~となっております。簡易的なクリエイティブであれば安く済みますが、テレビCMと同じクオリティならその分費用も大きくなります。
Youtube広告の場合は配信量を細かく設定できるため、費用は抑え目のクリエイティブを複数パターン用意してテストを行い、結果の良かったクリエイティブに配信を寄せていく場合が多いです。
配信費用としては1回につき3~20円程度である場合が多いです。ここは業界や商品の値段によって前後します。また、Youtube広告は同じYoutube内でも広告の配信形式が複数ありますので、それぞれ費用が異なります。Youtube広告を配信する場合はどの形式の広告を用いるのか注意しましょう。 WEB広告は配信ターゲットを細かく設定できるため、配信ボリュームを抑えれば少額でも効果を出すことができます。しかし、配信先を広げてテレビCMと同じだけのインプレッションを確保しようとすると費用が非常に大きくなりますので注意が必要です。
リスティング広告の場合
リスティング広告は検索エンジンで検索した際に検索結果上部に表示される広告です。
検索したワードに合わせて広告を出稿できるため、ニーズが顕在化しているユーザーに対してアプローチが可能です。
こちらはクリックごとに費用がかかる仕組みとなっており、1クリックあたりにかかる費用は商材や競合の有無によってバラバラです。競合の多いキーワードで上位表示させる際には1クリックで1000円以上かかってしまう場合もあるため、上限の費用を設定することや競合調査が重要となります。
リスティング広告は業界や商品によって費用は大きく変わりますが、月20~30万円程度出稿している場合が多いです。
認知獲得はテレビCMやYoutube広告、リスティング広告は申込み用のホームページに誘導するためなど、それぞれの広告を同時に運用して役割分担をしている場合もあります。 そのため、全体のマーケティング戦略を設計して費用を振り分けることが重要となります。
ポスティングの場合
ポスティングはチラシやパンフレットなどを郵便受けに投函する形式です。
こちらはチラシなどのデザイン作成費用、印刷費、人件費などがかかります。
チラシの場合、デザイン作成は数万円~、印刷費は1枚当たり2~3円あたりが相場となっています。そこに配布するための人件費が加わるという形です。
ポスティングは配布の形式によって値段が変わります。
指定エリアの全ての住宅にポスティングを行うローラー配布の場合は1枚3~6円程度、マンションや戸建てなど対象を絞って配布するセグメント配布の場合は1枚5~10円程度となります。
ポスティングはインターネットをあまり使わないWEB広告でアプローチできない層にメッセージを伝えることができます。
メールマガジンなどは現在では開封率が低く、ポスティングのほうが見てもらえる場合も多いです。
地域に根差したビジネスであるならポスティングを利用するのも効果的です。
全体の予算をどう割り振れば良いのかわからない場合

ここまでで解説したようにマーケティングの費用は全体戦略を決めたうえで割り振っていくことが必要です。
しかし、マーケティングについての知見がなければそれは非常に難しいです。
自社内で全て行うことが難しい場合は代理店に相談するのが良いでしょう。
その際、代理店がどの範囲まで対応可能かご注意ください。
特定のチャネルには強いが、マーケティングの全体戦略は設計できない場合などございます。
必ず対応可能な範囲を聞いたうえで依頼するのが良いでしょう。
メディアポストインフォメーションでは全体の戦略設計から実際のプロモーション施策まで全て相談可能です。 マーケティングについて相談したいことがございましたら、下記フォームからお問い合わせくださいませ。