マーケティングとは何か?どこで必要?|わかりやすく解説
ビジネスを展開する上で必要とされる「マーケティング」は、一体どのような意味かご存知でしょうか?
企業として営利活動を行う以上、マーケティングは必ず考える必要があります。 本記事ではマーケティングの定義から実際に企業がマーケティングをどのように考えていくべきかまでを解説していきます。
目次
マーケティングとは何か?|マーケティングについてわかりやすく解説

マーケティングの定義
まずはマーケティングという言葉の定義から解説します。
日本マーケティング協会はマーケティングをこのように定義しています。
“企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。(日本マーケティング協会 1990年)”
日本マーケティング協会WEBサイトより引用
海外の多くの書籍や論文ではアメリカ・マーケティング協会の定義を使用しているため、アメリカ・マーケティング協会の定義も合わせて紹介します。こちらは数年ごとに改定されています。
アメリカ・マーケティング協会ではマーケティングをこのように定義しています。
“マーケティングとは、顧客、クライアント、パートナー、および社会全体にとって価値のある製品を作成、伝達、提供、および交換するための活動、一連の機関、およびプロセスです。(2017年承認)”
アメリカ・マーケティング協会WEBサイトより引用
どちらの定義もかなり広い視点での考え方となっており、この定義をそのまま企業の営利活動に当てはめて理解するのは難しいかもしれません。
マーケティングを簡単にわかりやすく解説
企業の営利活動においてマーケティングを考えるならピーター・ドラッカーの考え方が分かりやすいでしょう。
ピーター・ドラッカーは『マネジメント』で「マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。マーケティングの目的は、顧客について十分に理解し、顧客に合った製品やサービスが自然に売れるようにすることなのだ」と述べています。
一般にビジネスの場でマーケティングという言葉を使うと上記の意味で捉えられることが多いでしょう。
販売(営業)をマーケティングによって不要にし、自然と売れるようにするために様々な施策を打っていくこととなります。
ただ、実際のビジネスにおいては完全に営業活動が無くなることは少なく、マーケティングによって販売を補助するという形が多いです。
そのため「お客様が商品・サービスを必要になった瞬間に頭に思い描かれる状態にすること」が重要です。
この状態になれば商品・サービスが売りやすくなり、販売の工数は大きく減ることでしょう。 このようにマーケティングは「商品・サービスを売れやすくする」ために非常に重要なことであるのです。
マーケティングはどこで考えるべきか?|マーケティングが必要な業界・企業

ここまでマーケティングとは何かについて解説してきました。
では、このマーケティングはどの領域で考える必要があると思いますか?
答えは簡単です。マーケティングは「全ての業界・企業」で必要です。
顧客に商品・サービスを提供する以上、得られる利益を増やすためにはマーケティングはどの業界・企業でも必須となります。
「マーケティングは大企業が行っているもので、マーケティング部など専門の部署がない中小企業の自分達は考える必要のないもの」という意見を持っている方もいらっしゃいますが、企業の規模を問わずマーケティングは必要です。
そういった意見を持つ企業でもマーケティングをマーケティングと気づかず行っているものです。どの企業でも「商品・サービスを売れやすくする」ために工夫していることがあるはずです。それらは全てマーケティングの一環です。
マーケティングは実際にどう使う?|マーケティングの例

マーケティングについてほとんど考えたことがない場合、まずはフレームワークに当てはめて考えてみると分かりやすいです。
マーケティングフレームワークの一例:STP分析
初めてマーケティングのフレームワークを考える場合は、最も有名なフレームワークの一つである「STP分析」から始めてみるのが良いでしょう。
STPとはセグメンテーション(Segmentation)・ターゲティング(Targeting)・ポジショニング(Positioning)の略字です。
セグメンテーションとは、「市場をニーズや顧客の共通項でまとめて分類すること」です。
年齢・性別・業種などの基本情報だけでなく、趣味や価値観など心理的な情報も分類の上で必要となります。
ターゲティングとは、「市場の中からどの層を狙っていくのかターゲットを絞ること」です。
セグメンテーションでは市場を分類しましたが、ターゲティングではその分けられた市場の中でどこを狙ってくのかを決めることになります。
ポジショニングとは、「セグメントの中での自社の商品・サービスの立ち位置を決めること」です。
セグメントの中には競合の商品・サービスが含まれておりますので、そこから自社の商品・サービスをどの立ち位置で展開していくのかを考えることが必要です。
フレームワークに実際に当てはめてみる:STP分析
では実際に簡単な例を挙げてみましょう。
貴方が「フィットネスマシン」の販売を行っている企業だとしましょう。
その場合、セグメントは健康に対する意識が高い人となるでしょう。また、ここで年齢や性別もある程度絞ることができます。
自社の商品・サービスに合わせてセグメントを切り、ターゲットが決まれば後はポジショニングを行うことになります。
競合の商品は本格的にトレーニングをする人向けで、自社の商品はダイエットなど健康志向の人向けであるとしましょう。
そうなると競合と自社では打つべきプロモーションが変わってきます。
健康志向高く、50歳以上、女性がターゲットであった場合、そのユーザーの触れる機会が多く、購入に寄与する媒体は婦人誌かもしれません。
それならば予算は婦人誌に多く割くべきでしょう。
ここで本格的なトレーニング雑誌に広告を出稿してもターゲットユーザーに訴求が届くことはありません。
商品・サービス自体が素晴らしいものであったとしても、対象としている顧客層に合わない媒体を選んでしまうと、せっかくの商品・サービスを知ってもらうことが出来ません。 このように自社の商品を利用する顧客に合わせた形でプロモーション手段を選んでいくことが重要です。
マーケティングについての支援が必要な場合は?|マーケティングの相談

今までマーケティングについて深く考えていなかった企業の場合、社内のみで効果的な施策を考え、実施することは非常に難しいでしょう。
そういった場合はマーケティングを専門としている企業に相談するのがオススメです。
しかし、その際に1点注意すべきことがあります。それは「相談先の企業の担当できる領域」です。
マーケティング支援会社によって「デジタル」「マス広告」「チラシ・ポスティング」など得意とする分野が異なります。
また、その専門分野のみ担当可能であり、会社全体のマーケティングについてはまとめて相談することはできない場合などもございます。
そういった場合は無料相談などで必ずどこまで対応可能か確認しましょう。
「何を相談すれば良いのかわからない」や「今、自分達のやっている施策が正しいのかわからない」などであれば、下記フォームからご相談くださいませ。
メディアポストインフォメーションでは一からお客様のマーケティングをサポートし、戦略立案からプロモーションの実施まで一貫して担当させていただきます。